阪神が“ゴジラ襲来”に戦々恐々としている。16日に「巨人―阪神OB戦」(コボスタ宮城)が行われる。目玉は巨人OBの松井秀喜氏(40)だ。久々に松井氏が巨人の一員としてプレーする姿に注目が集まるが、対戦する阪神サイドからは中村GMと和田監督の身を心配する声が上がっている。

 理由は2人が二塁を守る予定だからだ。球団関係者は「松井といえば本塁打と同じくらい強烈な二塁へのゴロやライナーの印象が強い。もし、その打球がGMや監督を直撃したら…。ただでさえ寒くて動きが鈍る仙台での試合なのに…」と厳しい表情で打ち明ける。

 松井氏は2012年に引退。約2年間のブランクがあるとはいえ、今年2月には臨時コーチとして巨人の春季キャンプに参加。フリー打撃のデモンストレーションで柵越えを連発するなどパワーは健在だ。しかも、ヤンキース時代には二ゴロを量産し、現地メディアから“ゴロキング”と呼ばれたこともある。次々と強烈な打球が襲う可能性が高い二塁は最も危険なポジションなのだ。

 指揮官の和田監督と、前アスレチックスの中島の獲得をはじめ今後、本格化する補強戦線で陣頭指揮を執らなければならない中村GM。この2人が“故障”となれば来季に向けたチーム作りに悪影響が生じてしまう。

 チーム内では「こちらの投手や捕手に頼んで、松井が二塁に強い打球を打たないような配球をしてもらわないといけない。徹底した外角攻めとか…」(球団関係者)と予防策も検討されているほど。果たして2人は無事に“生還”できるか…。