現役メジャーリーガーが金子の実戦チェック

2014年11月14日 14時00分

第2戦に登板する金子

 国内FA権を行使し、さらにポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦も視野に入れるオリックス・金子千尋投手(31)の実戦チェック役に現役メジャーリーガーが名乗りを上げた。「2014 SUZUKI日米野球」にMLB選抜として参戦中のベン・ゾブリスト内野手(33=レイズ)だ。日本代表・侍ジャパンの一員として14日の第2戦(東京ドーム)に先発する注目右腕の生データを打席に立って体感し、球団側に報告する意向という。自ら“大役”を買って出た裏事情とは――。

 MLB選抜の間でも「チヒロ・カネコ」の存在は知れ渡っていた。日米野球の対戦相手である侍ジャパン各メンバーの詳細について、熱心に勉強しているというゾブリストは金子について「制球力に優れた素晴らしい投手と聞いている」と冷静に分析。さらに、こうも続けた。

「あの日本の右投手は来年からメジャーに来る可能性があるらしいね。実際にどれほどすごい投手なのか。プレーヤーとして非常に興味がある。だから実際に対戦できるのであれば、彼の特徴をつかみたい。目で見るだけでは分からないことも、打席に立てば把握できるはずだ。対戦して得たデータはもちろん(所属する)レイズのみんなに報告するつもりだよ」

 自発的に金子の実戦チェックを果たそうとするのは、それなりの理由がある。

 内外野を守るユーティリティープレーヤーとして、所属のレイズから絶大な評価を受けるゾブリストは今オフ、チーム側にあるオプションによって契約を更新。2006年のメジャーデビュー時からじっくり育成してくれたレイズには「LOVE」と言い切るほどに感謝の念を抱いていることから、米球界からも熱い視線が送られる金子の生データを球団やチームメートへの“日本土産”として持ち帰るつもりなのだ。

 ちなみに金子獲得に強い興味を示すメジャー球団として、レイズと同じア・リーグ東地区のヤンキースやレッドソックスなどが日米のメディアによって取り上げられている。来季、レイズの対戦相手として金子がゾブリストの前に立ちはだかる可能性は高く、何よりメジャーリーガーとして“一流投手を知りたい”という欲求が高いからこそ、金子に興味を引かれるのだろう。

「きっと(同じMLB選抜メンバーの)エバン(ロンゴリア=レイズ)も同じ気持ちだと思う」と語ったゾブリスト。やはりオフの日米野球は勝敗以外にも注目要素が多そうだ。