米大リーグ機構(MLB)は21日(日本時間22日)に週間MVP(14~20日=同15~21日)を発表し、ア・リーグはエンゼルスの大谷翔平投手(26)が受賞した。ルーキーイヤーの2018年4月2~8日、同9月3~9日に次いで3年ぶり3度目だ。

 大谷は7試合に出場して打撃成績は27打数8安打、打率2割9分6厘、6本塁打、9打点をマーク。投手としては17日(同18日)の本拠地タイガース戦に先発登板して6回を5安打1失点に抑えて3勝目を挙げた。投打でのフル回転が評価された。

 MLBの発表を受けてエンゼルスの公式ツイッターは喜びのあまり「キャリア2度目、大谷翔平がア・リーグの週間MVP!」とツイートして、直後に「間違い‥キャリア3度目です!」と訂正するハプニングもあった。大谷は球団を通じて「とても光栄です、今週も選ばれるように頑張りたいと思います」とコメントを出した。

 ちなみに日本人選手で週間MVPを最も受賞しているのはイチローの5度。野茂英雄と松井秀喜は4度選ばれている。ほかにも佐々木主浩、松坂大輔、岩隈久志も各1度受賞している。

 さらにMLBはこの日、オールスター戦(7月13日=同14日・デンバー)のファン投票の第2回中間結果を発表した。大谷は117万4069票を獲得し、ア・リーグのDH部門で独走状態だ。2位のレッドソックスのJD・マルティネス外野手(33)は53万660票で約64万票差とリードを広げた。

 14日(同15日)に発表された第1回中間結果では大谷は52万6608票を集め、マルティネスは29万3757票で約23万票差だった。3位はアストロズのヨルダン・アルバレス外野手(23)で35万6189票となっている。

 両リーグ最多はア・リーグの一塁手部門のブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)で174万5105票を獲得。ナ・リーグ最多は外野手部門のブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(23)で159万9885票を集めた。

 投票は2段階で、24日(同25日)までの1次投票で選ばれた各ポジションの上位3人(外野手は上位9人)が27日(同28日)に発表され、28日(同29日)からの最終投票の結果は7月1日(同2日)に発表される。大谷が選出されれば、日本人野手ではイチロー、松井秀喜、福留孝介に次いで4人目となる。

 大谷は球宴の前日恒例の本塁打競争に日本人選手では初めて出場することが決定。「もちろん出るからには(優勝を)目指したいなと思います」とVを誓った。また、先発投手は選手間投票と監督推薦で選ばれるため、史上初の“三刀流”も期待される。