MLBの粘着物不正使用投手の厳罰処分の方針に エース右腕2人が不満を表明

2021年06月16日 11時48分

グラスノーは怒りを表明した(ロイター=USA TODAY Sports)

 米大リーグ機構(MLB)が15日(日本時間16日)に発表した粘着物質を不正使用した投手への厳罰処分が波紋を広げている。当該試合での退場処分と10日間の出場停止が科され、違反を繰り返した場合はより重い処分を受ける。審判員が試合を通し、先発、救援投手のボールに異物が付着していないかをチェック。21日(同22日)の試合から適用される。

 公然と怒りを表したのはレイズの先発右腕グラスノーだ。今季は14試合で5勝2敗、防御率2・68。14日(同15日)のホワイトソックス戦の途中で右ヒジに違和感を感じ、4回で降板。この日、右ヒジ靭帯の部分断裂などと診断され10日間の負傷者リスト(IL)に入った。

 オンライン会見に応じたグラスノーは3試合前から滑り止めとして使用していた日焼け止めを使わず、直球とカーブのグリップを変えて投げていたことを明かすとこう続けた。「ともに握りを深くするようにして投げたら、今まで感じたことのない痛みを登板翌日から感じ始めて、1週間ずっと違和感があったんだ。何もシーズン途中からルールを変えなくていいのに。今季ずっとやってきたものを変更したせいでケガしたと思っている」

 ドジャースの昨季のサイ・ヤング賞右腕バウアーは直接取材が可能になったことからドジャー・スタジアムで報道陣に直接対応。MLBが提供する白い粉状のロジンと自身の汗が組み合わさればボールが指に付くと実演しながら20分近くにわたり熱弁を振るった。

「規制することは良いと思うが、シーズンの途中で突然言われるのはどうなのか。投手らは、慣れる時間が必要」と断ると「何も付けなくてもペタペタしている場合は? 粘着物を使っている人をどう見分けるのか? チームメートとハイタッチして、付いたら」などの問題点を列挙した。

 さらに「投手が間違った判断をされてしまった時に異議を唱える方法がない」と指摘。「21日からが見ものだね」とまとめた。21日は混乱必至だろう。