ブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)が敵地でのレッドソックス戦で「3番・DH」で先発し、9回に4試合連続となる同点ソロを左中間へ放ち、4打数2安打1打点だった。チームは1―2でサヨナラ負けした。

 0―1の9回二死無走者でマウンドは相手守護神の右腕バーンズ。1ストライクからの2球目、真ん中低めの甘いナックルカーブをバットの先で拾うように一閃。打球速度115マイル(約185キロ)の弾丸ライナーは悲鳴に包まれながら左中間席上にそびえる長方形の巨大広告を越え、場外へ消えた。22号同点ソロは飛距離451フィート(約137・4メートル)の超特大弾だった。この時点でエンゼルスの大谷翔平投手(26)に5本差とリードを広げた。

 ゲレロが大きなストライドでダイヤモンドを回り、スキップするように同点のホームを踏むと大きなブーイングが球場内に響いた。これで敵地でのレッドソックス4連戦で4試合連発。打率3割4分6厘、22本塁打、56打点はア・リーグ3冠王を独走だ。

 米大リーグ機構がこの日、発表したオールスター戦(7月13日=同14日・デンバー)のファン投票の第1回中間結果ではア・リーグ一塁手部門で両リーグ最多の85万7956票を獲得した。御礼の一発を放ったゲレロ。勢いは止まりそうもない。