米スポーツサイトのNBCスポーツEDGEは8日(日本時間9日)にエンゼルスの大谷翔平投手(26)のMVP特集を掲載、投打両方でチームに貢献できることから「ハイブリッド・スーパースター」と呼び、「彼のすごさはなおも過小評価されている」と強調した。

 ハイブリッド選手は投打両方でキャリアを築けることが条件で、まさに今季の大谷だ。7日(同8日)時点で打者として200打数51安打、打率2割5分5厘、16本塁打、42打点、38得点、9盗塁、投手としては8試合で2勝1敗、42回1/3を投げて、60三振、防御率2・76、WHIP(1イニングに許す走者数)1・16と素晴らしい。

 同サイトは「大谷のスプリットは63・9%の空振り率と71・9%の三振率を誇り、対戦打者を打率3分7厘に抑える。打者としては22・6%のバレル率は異常だし、打球速度時速119マイル(約192キロ)も不公平なほど速い。さらに感心なのは右方向36・8%、中堅方向35・3%、左対方向27・8%とフィールド全方向を使えるバットコントロール。その上でフェルナンド・タティス(パドレス=13盗塁)と同じ脚力を持っているのだ」と大絶賛。

 2月に調停を避けエンゼルスと2年総額800万ドル(約8億8000万円)で契約を結んだことは「気持ち悪いほどに低価格の今世紀最大のバーゲン」であり、大谷ストーリーに付加価値を付けているという。

「大谷はア・リーグのサイ・ヤング賞の才能とMVP受賞能力を両方備えている。大谷が球界史上最も価値あるシーズンを過ごすのは時間の問題。1年間健康でいられれば、ベーブ・ルースやスティーブ・ネブラスカ(映画の主人公で170キロを投げ、特大弾連発)しか達成できなかった偉業が現実になる」と期待を込める。

 その上で「エンゼルスのハイブリッドスターはまさにナショナルズのシャーザー(今季5勝、サイ・ヤング賞2回、通算180勝)のような投球ができるブレーブスのアクーニャ(同17本塁打、39打点)、インディアンスのラミレス(同13本塁打、31打点)のように打てるフィリーズのウィーラー(同4勝、防御率2・51)だ。大谷は球界のMVP」とあらためてすごさを強調した。伝説の生物になぞらえて「ユニコーン」と呼ばれる大谷。今季は新たな二刀流伝説をつくる。