エンゼルスの大谷翔平投手は日本時間の5日、今季8度目の先発登板となる本拠地マリナーズ戦に「2番・投手」で出場。今季5度目となるリアル二刀流となった。

 投手では6回、76球を投げ、4安打2失点10奪三振、メジャー初の無四球という内容で降板。最速は97マイル(約157キロ)をマークした。

 打席では3打席で2打数無安打と快音こそ出せなかったが、チームは3―2で逃げ切り、大谷に4月26日以来の今季2勝目がついた。

 メカニックの改善が10奪三振中、8つの空振り三振。そして無四球という結果に表れた。初回にいきなり一発を食らうも、その後3者連続で空振り三振。4回一死二塁のピンチを招くも連続三振で切り抜けた。

 試合後、オンラインで会見に応じたエンゼルス・マドン監督は「今日の翔平のスプリットとカットはえぐかったね。彼は本当に創造的だよ」と賛辞を贈ったが、大谷本人はメカニックの改善を要因に挙げつつも「どちらかというと球的にはそんなによくない試合。三振は取っていますけど、そこまですごい良いなって感じはしていない」とサラリ。二刀流はまだまだ底知らずだ。

 以下、大谷との一問一答

 ――球速を抑えて制球重視したのか

 大谷 …というのはないですかね。ランナー出た場面とか、球速上がったりしているので、自分でもそこまでコントロールしているのでもないんですけど、勝手になるのかなという感じです。

 ――監督は「最後、疲れているようだった」と言っていたが
 
 大谷 そうですね、球速というか、変化球のキレ自体も落ちてきていたので、前回が前回だっただけに最後のイニングは監督としても少し怖い部分はあるのかなとは思うので、もっと安定して7回をしっかり抑えられるというところを見せられれば、迷うことなく使ってもらえるかなと思います。

 ――ここ数試合、直球の制球力がいいが、そのおかげで変化球がいきて打ち取りやすいか

 大谷 前回、真っ直ぐ多めに投げて、今回も1巡目もまっすぐを多めに投げたので、2巡目以降の変化球は通りやすかったかなとは感じました。

 ――制球の安定はリリースが安定

 大谷 リリースが安定するのは最後の最後。そこまでどうやってスムーズに動くかっていうのが基本的には大事かなとは思いますし、バッティングで言うならインパクトは最後なので、そこに動くまでにどういう動きをするかっていうのが大事かなと思います