不本意な投球内容に終わった。レッドソックス・澤村拓一投手(33)は1日の敵地アストロズ戦で7回から登板。しかし自軍野手の連続失策も重なってリズムを崩すと1/3回で3点(自責点1)を失い、メジャー自己ワースト失点を喫した。
 
 1点ビハインドの7回から先発リチャーズの後を受け、マウンドに立った。だが先頭の6番・タッカーに右前打を許し、続くマコーミックの内野ゴロを三塁手のディバースが捕球できずファンブル。無死一、二塁のピンチを招いた後、次の8番ストローは平凡な遊ゴロに打ち取って併殺かと思われたが、二塁封殺後に今度は二塁手ゴンザレスが一塁へ悪送球。二塁走者の生還を許した。

 さらに四球、暴投、申告敬遠で再び一死満塁のピンチを招いたところで澤村は降板。3番手のウィットロックが押し出し四球と適時内野安打で2点を奪われ、突き放された。

 レッドソックスは敵地でアストロズに1―5で黒星となり、手痛い連敗。それでも試合後のコーラ監督は「2つのプレーができず、自分たちで不利にしてしまった」と拙守を嘆き、澤村のことは責めなかった。

 ちなみに、この日はレッドソックス、アストロズの両軍に在籍し、サイヤング賞に計7度輝いた元MLB右腕の「ロケット」ことロジャー・クレメンス氏が野球解説者として来場。レッドソックスのブルペンに今や欠かせない存在となった新戦力・澤村の投球にも注目しつつ、最後まで熱戦を食い入るように見つめていた。