米スポーツ専門局ESPN(電子版)は1日(日本時間2日)に「大谷翔平の最もすごいところと、止められない2人のジュニア選手」というタイトルの特集記事を掲載し、5月のMLBを振り返った。

 打者・大谷の最もすごいところとして挙げたのは、バットのスイートスポット(真芯)で捉え、かつ打球速度が98マイル(約158キロ)以上を計測した回数が、メジャー最多の27回を数えているところ。過去5年間のメジャーで、この“完璧なコンタクト”が起こった際の打率は7割9分8厘で、長打率は27割4分4厘となるが、投球に対する発生率はわずか1%強しかないという。

 また、投手・大谷が、打者に許した“完璧なコンタクト”は3回で、30イニング以上投げている投手で最少だとした。“完璧なコンタクト”が打者として最も多く、投手としては最も少ないことが、二刀流として2か月を過ごしている大谷のすごさだと指摘した。

 また、大谷はここまで投手として、伝統的な成績として防御率2・72と、先進的な成績として9回あたりの奪三振率12・39をマークしている。現在、これらを上回っているメッツのデグロム、インディアンスのビーバー、パドレスのスネルら9人の名前を挙げた。

 記事の後半では2世選手に着目。現在59本塁打、44盗塁ペースのパドレスのフェルナンド・タティス内野手(22)と、強い打球を打つことが得意でMVPにふさわしいのではと指摘したブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)を止められない存在として挙げた。

 記事を書いたパッサン記者は1日の自身のツイッターへゲレロから反応があったと投稿した。「ブラッディ(ゲレロ)は私に黙れと言い、大谷は私のドーム(ロジャーズ・センター)に(打球速度)118マイル(約190キロ)弾を落としたいと思っていて、タティスは私の頭が彼の胴体よりも大きいことを不思議に思っている」。お互いに意識しているようだ。