大谷の活躍にジャイアンツ元GMが「もし獲得できていたら…」と“逃がした魚”を残念がる

2021年06月02日 10時15分

大谷(ロイター=USA TODAY)

 リアル二刀流を解禁して全米を席巻しているエンゼルスの大谷翔平投手(26)を対戦相手のジャイアンツが複雑な思いで見ている。NBCスポーツ・ベイエリア(電子版)が1日(日本時間2日)に報じた。

 大谷は31日(同1日)のジャイアンツ―エンゼルス戦の1―6の9回二死無走者で代打で出場すると敵地にもかかわらずオラクル・パークは大歓声に包まれ、多くのファンがカメラやスマートフォンを掲げた。さらにマウンドの右腕トロピアーノが3球連続でボールを投げるとブーイングが上がり、4球目のストレートが低めに決まると拍手と歓声が送られた。結局、5球目が外れて四球で歩くと再びブーイングを送られる、超異例の展開だった。

 同電子版によるとボビー・エバンス元GMはこうタメ息をついたという。「月曜日に代打で登場した大谷の名前がアナウンスされポージーにあいさつをした際の歓声、3球連続ボールを投げた時と四球で歩かせた後にジャイアンツの右腕トロピアーノに向けられたブーイングは、(大谷獲得に動いた)当時のチーム役員にはほろ苦い思いを呼んだだろう。今季の大谷の活躍を見ていると『もしジャイアンだったら』と思わずにはいられない」

 実は、ジャイアンツは大谷が2017年オフにメジャー挑戦した際に移籍先の有力候補だった。「1次審査」を突破して、こぎつけた面談の席にラリー・ベア最高経営責任者、エバンスGM、ブルース・ボウチー監督、さらには主砲のバスター・ポージーも参加。二刀流として起用し、投手及び外野手として300~400打席に立つプランを提示し、最大限の誠意を見せた。

 ジャイアンツで指揮を執るキャプラー監督も17年にフィリーズ監督に就任した際、大谷の獲得を検討した。

 キャプラー監督は「フィリーズも彼を野手と投手の両方で見ていて、彼が最もダイナミックで最も才能のある選手であること、ハイレベルのパフォーマンスを両方できる無類な選手であることを全く疑っていなかった」と振り返った。

 さらにエンゼルスの起用法を「大谷にやらせすぎないよう、うまく管理していると思う。それは、本当に大変なことだから、とてもリスペクトしているよ。うちのポージーやベテラン選手に必要な休息を与えるのでも試行錯誤する。エンゼルスは本当によくやっていると思う」と絶賛した。

 逃がした魚はとてつもなく大きかった、と考える球団はジャイアンツだけではないだろう。

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