エンゼルスの大谷翔平投手(26)は31日(日本時間1日)の敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に9回に代打で出場し、四球を選んだ。本塁打を放つことはできなかった。チームは1―6で敗れた。

「代打・大谷」がコールされたのは1―6の9回二死無走者だった。勝敗がほぼ決まっているとあって敵地オラクル・パークは大歓声に包まれ、多くのファンがカメラやスマートフォンを掲げた。

 マウンドは2番手の右腕トロピアーノ。初球、2球目とボールで、3球目のストレートが外角に外れるとブーイングが上がった。4球目のストレートが内角低めに決まると拍手と歓声が送られた。結局、5球目が外れて四球で歩くと再びブーイングが上がった。敵地ファンも大谷の豪快な一発を期待していたようだ。

 7番ベンブームの打席で二塁、三塁へ進んだが点差が開いており、「守備側の無関心」として盗塁は記録されなかった。

 DH制のないナ・リーグ球団本拠地での一戦。大谷は今季、途中出場ながら4度右翼を守っており、外野手として先発が期待されたが、マドン監督は否定していた。しかし、試合前のオンライン会見で大谷の外野スタメン起用の可能性を聞かれ「衝動はあったよ、間違いなく」と笑顔で“本音”を明かすとこう続けた。

「彼はなんでも簡単そうにこなすしね。説得しなくても本人もやりたがってるけど、そこはまだ不確かな領域。ただ、シーズンが進むにつれ、可能性が高まっていくと私は思っている」

 今後、外野手として先発する可能性は十分ありそう。大谷に限界はないのか。