マエケンのメジャー価格に異変「投げ込み文化」に警戒感

2014年10月13日 11時00分

6回裏失点し顔をしかめて引き上げる前田
6回裏失点し顔をしかめて引き上げる前田

 広島のエース・前田健太(26)がダブルショックに見舞われた。阪神とのセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ初戦(11日、甲子園)に先発し、6回1失点と粘りながら無念の黒星。大一番で志願の中4日登板も実らなかった。一方で、海の向こうからはショッキングな情報も急浮上。今オフに新ポスティングシステムによる米メジャーリーグ移籍が噂される前田の評価が大幅に下落しているというのだ。一体どういうことなのか――。

 

 

 敗戦のショックは大きかった。大事な一戦で最少失点に抑えたものの、福留に浴びた痛恨の一発でチームを勝利に導けなかった前田は「マウンドに立っている以上、内容は関係ない。負けたら何の意味もない。勝たないといけなかったので…」と唇をかんだ。どんな試合でも登板後は冷静にコメントするエースが、この日ばかりはさすがに言葉少なだった。


 そんな失意の前田に、さらなる衝撃情報が浮上している。新ポスティングシステムによる今オフのメジャー移籍が噂されるなか、米球界での評価が“急落”しているというのだ。現行の同制度で設定されている「譲渡金」の上限額は2000万ドル(約21億5000万円)だが、米メジャースカウトの間では「どうやら今の流れのままだと、その額を下回ることになりそうだ」ともっぱら。ア・リーグ球団の某スカウトが言う。


「メジャーの多くの球団が今年のレギュラーシーズンで一度も中4日登板をしなかった前田の獲得に対して慎重になっている。彼が年間200イニングを投げられる能力を持つ、素晴らしい投手であることは間違いない。だが、ここにきて『日本人投手に大枚をはたくことが本当にいいのか』というムードがメジャーの中で高まりつつある。それが前田と広島にとっては大きな“足かせ”となってしまいそうです」


 同スカウトによると、その流れを作り出す要因となったのが、ヤンキース・田中将大投手(25)という。楽天時代の2013年に24勝無敗をマークした右腕は、その前人未到の記録を引っ提げて同年オフに新ポスティングシステムを利用し、同制度の譲渡金上限額である2000万ドルを楽天側に支払ったヤ軍と総額1億5500万ドル(約161億円=当時)の7年契約を結んだ。しかし、入団1年目の今季は13勝(5敗)を挙げたものの、7月8日に右肘靱帯の部分断裂を発症して約2か月半にわたって戦線離脱した。この点が、日本人投手を調査するメジャーの極東担当スカウトたちの“警戒心”を増幅させているようだ。