エンゼルスの大谷翔平投手(26)は26日(日本時間27日)に本拠地アナハイムでのレンジャーズ戦に「2番・DH」で出場し、6回に三塁内野安打を放ち、2試合連続安打をマークして3打数1安打、1三振1四球。5回には一塁から快足を飛ばして生還した。チームは9―8で勝って3連勝。

 安打を足で稼いだのは6回だった。一死無走者でマウンドは2番手の左腕ベンジャミン。カウント1―2からの5球目、外角低めのカットボールをバットに当てると詰まった打球はマウンド後方へ。大谷シフトで二塁付近を守っていた三塁手のホルトがグラブに納めたものの、大谷は快足を飛ばして一塁ベースを駆け抜けた。

 先発右腕ダニングとは3度対戦。初回無死無走者はカウント1―1で外角低めのチェンジアップを叩いて遊ゴロだった。2回一死一塁はチェンジアップにタイミングを外されて空振り三振。5回先頭は四球で出塁すると続く、レンドンが左翼線に放った適時二塁打の処理を左翼手カルフーンがもたつく間に一気に生還した。

 前夜25日(同26日)の同カード初戦は4回に本塁打争い2位の15号3ランを右翼ポール際に弾丸ライナーで叩き込んだ。打球速度117マイル(約188キロ)は本塁打では自己最速で同時にMLB公式データシステムのスタットキャストを導入した2015年以降では球団最速だった。15本で並んでいたレンジャーズのガルシアが4回にトップタイの16号を放っており、2試合連続弾が期待されたが、不発だった。

 27日(同28日)の敵地アスレチックス戦で今季7度目の先発マウンドに上がる大谷。19日(同20日)のインディアンス戦ではMLB公式サイトによると直球の平均速度は91・3マイル(約147キロ)で、今季平均の96・6マイル(約155キロ)から5・3マイル(約8・5キロ)減速していた。リアル二刀流で出場するかは未定だが、不安を吹き飛ばす快投に期待だ。