【ニューヨーク発】ヤンキースの田中将大投手(25)は何もかもが初めてだった激動のシーズンを乗り切った。オフは故障した右肘のケアを中心に、トレーニングに励む。しばらくは米国で過ごし、10月中には帰国する予定だ。
そんな田中が帰国を前に、ある難題をクリアしたことを明かした。それは米国で食べることができずにいたモツ鍋だ。オムライス、焼き肉が“表”なら、モツ鍋は“裏好物”ともいえる食べ物。しかし、米国でモツを食べる習慣は皆無に等しいことから、一時断モツ状態に陥った。その後、関係者を通じニューヨーク市内で扱っている店を発見。「いつでも行ける状態です」(田中)と、楽しみにしていたのだ。
とはいえ、日本の味が、米国では米国人向けにアレンジされるケースは少なくない。モツの質、そしてあのスープ…果たして日本の味が、ニューヨークでも再現できているのか――。先日、ついに食したという田中に聞くと「日本のものと変わらない味でした。おいしかったですよ。もう、あれは僕の普通の食事に入りましたよ」とニッコリ。食事のレパートリーに加えたことを明かした。
メジャー2年目となる来年は、エースとしてシーズンを通した活躍が期待されている。米国で生活していくうえで、食生活などグラウンド外の部分での充実は欠かせない。適応力の高い田中ではあるが、やはり母国と変わらぬものが一つ増えれば、その分ストレスは軽減される。モツ鍋のほかにも、日本と変わらぬクオリティーのすし屋も発見。バックボーンづくりは着々と進んでいるようだ。