パドレスのダルビッシュ有投手(34)の快投から一夜明けた18日(日本時間19日)付でサンディエゴ・ユニオン・トリビューン紙(電子版)など地元メディアは大絶賛した。

 17日(同18日)に本拠地サンディエゴでのロッキーズ戦に先発したダルビッシュは7回を4安打無失点10三振無四球で4勝目(1敗)を挙げ、打っては今季初安打となる左翼線二塁打を放って初得点も記録した。2桁奪三振は4月30日(同5月1日)のジャイアンツ戦(12奪三振)以来、今季2回目。メジャー通算45回は日本人投手では2位の野茂英雄(31回)に大差を付けてトップだ。

 7回を終えて81球であれば、メジャー2度目の完封も可能だったが、ティングラー監督は「いい感覚をキープして次の登板へ臨んでほしかった」と交代の理由を試合後に語り、ダルビッシュも「監督の考えだから」と納得していた。

 今季はこの試合が9度目の先発。6試合で6回以上を投げ、無失点1度、1失点5度と安定しており、防御率1・81は17日時点でナ・リーグ3位、69奪三振は同2位だ。球団公式サイトによると、パドレスに入団してから最初の9試合で69三振を奪ったのは、史上最多だという。

 さらなる進化を続けるダルビッシュ。メッツのデグロムやドジャースのバウアーなどライバルは多いものの、このまま快投を続けられれば、今季こそ日本人初のサイ・ヤング賞を獲得する可能性は十分だ。