マリナーズは13日(日本時間14日)に米大リーグ機構(MLB)公式サイトのトッププロスペクト(若手有望株)ランキング全体4位のジャレッド・ケルニック外野手(21)と同28位のローガン・ギルバート投手(24)をメジャーに昇格させ、同日のインディアンス戦で揃って先発出場させた。

 同ランキングのトップ100入りしている選手の同チーム同日メジャーデビューはランキングを開始した2004年以降では3度目。過去2度はいずれも野手同士で、野手と投手は初で、MLB公式サイトは大々的に特集した。

 左打者のケルニックは「1番・左翼」でスタメン出場。18年ドラフトの1巡目全体6位でメッツから指名され、同年のオフにロビンソン・カノ内野手(38)らと交換トレードでマリナーズへ移籍。19年はマイナー通算で打率2割9分1厘、23本塁打、68打点、20盗塁をマークした。

 今季はメジャーのオープン戦で20打数6安打、打率3割、2本塁打、5打点。開幕したばかりの3Aでは6試合で打率3割7分と好調だ。走攻守すべて兼ね備えた5ツール・プレーヤーとして期待されている。

 一方のギルバートも18年ドラフトでマリナーズから1巡目全体14位で指名を受けた。198センチの長身右腕で、96~98マイル(約154~157キロ)の速球、カーブ、スライダー、チェンジアップを投げ下ろす。

 19年のマイナーでは通算で26回先発して135イニングを投げて10勝5敗、防御率2・13、165奪三振。今年は3Aで1試合に先発して5回を4安打1失点で勝利投手となっている。

 01年以来、プレーオフから遠ざかっているマリナーズだが、昨季のア・リーグ新人王に輝いたカイル・ルイス外野手(25)とともにケルニックやギルバートが活躍すれば未来は明るい。今季、カッターを武器に好調な菊池雄星投手(29)にとっても心強い存在になりそうだ。