エンゼルスの大谷翔平投手(26)は5日(日本時間6日)の本拠地エンゼル・スタジアムでのレイズ戦に先発登板し、6回途中に勝ち投手の権利を持って降板するも、2勝目を逃がした。救援陣が7回に逆転3ランを浴びた。5回0/3を1安打無失点、7三振6四球で、打者22人に84球投げた。MAXは99・8マイル(約160・6キロ)だった。チームは1―3で敗れ、4連敗。

 初回、先頭ローをストレートの四球で歩かせ、二死後、4番ウェンドルも4球連続ボールで二死一、二塁とするも、5番キーアマイヤーを外角低めのスプリットで空振り三振に仕留め、無失点で終えた。

 2回は先頭メヒアを捕邪飛に打ち取ると7番・筒香とメジャー初対決。初球の外角低めのフォーシームで平凡な左飛に打ち取った。8番フィリップスに唯一の安打を右前に運ばれるも、続くアダメズを外角低めのスプリットでバットに空を切らせた。

 3回は先頭ローを99マイルの外角フォーシームで空振り三振。続くメドーズには強烈なライナーをはじき返された。体を襲う打球は反射的に出したグラブに当たって宙に浮くとあわてずに右手でキャッチし、投直とした。

 4回は一死後、6番メヒアをスプリットで空振り三振。2度目の対決となった筒香は四球で歩かせ、暴投で二進を許すもフィリップスをスプリットで空振り三振に仕留めた。

 5回は先頭アダメズをスプリットで空振り三振、ローはフォーシームでを外角低めにズバリと決めて見逃し三振、メドーズはスプリットで二ゴロと11球で三者凡退で終えた。

 しかし、6回になると突如、制球が乱れて先頭から連続四球で歩かせたところで、マドン監督から降板を告げられた。

 チームの連敗を3で止めるべくマウンドに上がったが、果たせなかった。スプリットが冴えて5回まで毎回三振の力投。6回は投げ切りたかっただろうが、6四球を与えて球数がかさんだため交代となった。ただ、この日は球審の判定が厳しく、再三、ファンがブーイングを浴びせたほどで、大荒れではなかった。

 3回に挙げたチーム唯一の得点は押し出しによるもの。投手専念はマドン監督の判断だが、大谷としては自分のバットで打点を稼ぎたかっただろう。次回登板はリアル二刀流で白星をつかむ。