ヤンキース田中 9・14復帰延期を直訴

2014年08月31日 07時00分

【カナダ・トロント発】右肘靱帯の部分断裂で故障者リスト入りしているヤンキース・田中将大投手(25)が、早期復帰に自ら“待った”をかけた。ここまで順調にリハビリを続け、実戦形式の投球もこなしてきたが、急きょ予定変更を直訴。今後はチームを離れてニューヨークに戻り、最低1週間は筋力トレーニングを中心にした調整に切り替えるという。トントン拍子に進んできたなかで、田中自身が“急ブレーキ”をかけた真意とは――。

 


 調整変更は田中本人からの申し出だった。28日(日本時間29日)に実戦形式の打撃練習で49球を投げた翌日、首脳陣との話し合いによって決定した。


 田中:昨日も皆さん見られていたなかで、ご存じの通り(投球は)全然良くなかったです。そのなかで自分で物足りないなというか、もう少し強化が必要だっていうのを自分の中で感じた。それプラス、これまで段階を踏んできましたけど、投げ始めとか段階が上がったなかでは張りとかも出てくるとは思うので、その2つが理由ですかね。もう少し、ちょっと一回時間をもらって、整えたいというところですね。


 前日の投球後も「すべてのボールに関して良かったなというものがなかった」と話していたが、その違和感はこのままの調整では拭い去れないと考えたのだろう。中4日で投げる強度を上げていく調整ペースに、筋力が追いついておらず、納得いくボールが投げられなかった。


 田中:(故障後)3週間も腕まわり、肩まわり、特に肩より下の方は何もやったらダメだと言われていたので、シーズンとは全く違いますよね。キャンプとも違う。自分の中ではそんな大きな問題とは捉えてないですけど、ちょっと時間が欲しいと(首脳陣に)言わせていただきました。腕まわりだったり、いろんな体の機能というのを、もう一回整えてやりたいなと思います。

 

 これも“しっかり勝負できる状態で復帰したい”という強いこだわりの表れだ。前日の投球後、ぶぜんとした表情の田中は「まだまだとてもじゃないけど投げられるとは思ってませんし、こんな状態じゃ」と、2度の実戦登板後の復帰に関しては慎重な姿勢を見せ「無理なら『ノー』とハッキリ言わなければいけないと思う。(復帰まで)あと2回とか3回とか、そんな会話はしてないんで、それはこれから話していかないといけないことかなとは思います」と語っていた。その答えが“1週間の筋力強化”となった。


 これによって9月13日(同14日)とみられていた復帰は大幅に遅れることに。順調にいってもシーズン終了間際という状況だが、田中の目標はあくまでシーズン中の復帰だ。


 田中:もちろんそうですよ、シーズンをやっている限りそれは。せっかくここまできましたし、ここまで順調にきていたなかでのことなので、そこは頭の中にあって進めていきます。


 焦らず慎重に――でも完璧に。田中は最後までシーズン中の完全復活を目指す。