マエケンスプリットついに解禁へ

2014年08月30日 16時00分

4回でKOされたマエケンは厳しい表情でマウンドを降りた

 ついに秘密兵器を解禁か。23年ぶりのリーグ制覇を目指す広島は、首位巨人を追撃すべくエース前田健太(26)を中5日でフル回転させる。その第1弾となった28日のヤクルト戦(マツダ)は、4回5失点でまさかのKO。エースは「悪いなりのピッチングができなかった。もう少し粘り強く投げられればよかったが…。悪いから打たれるでは意味がない」と自らのふがいない投球に腹を立てていたが、落ち込んでばかりもいられない。

 

 そこでベールを脱ぐ可能性が高まったのが、同級生でもあるヤンキース・田中からアドバイスを受け、独自の改良を加えた新球“マエケンスプリット”だ。今春のキャンプから練習してきたが、完成には至らず開幕後は封印。しかし、来るべき勝負どころに備えてシーズン中もブルペンなどでひそかに研鑽(さん)を積んできたのだ。新球については畝投手兼分析コーチも「いい落ち方をするようになってきている。使えば投球の幅がもっと広がる」と合格点を与えており、いつでも使用可能な状態にある。

 

 最大の武器であるスライダーに加え、140キロ近い球速のまま打者の手元で鋭く落ちるボールがあれば鬼に金棒。今季初完封した22日の阪神戦後には本人も「今日使おうかなと思ったが、投げなかった。ブルペンでは練習している」と明かしている。球宴後は6試合に先発して1勝3敗、防御率4・50。いよいよ切り札を投入する時がきた。