田中に異変?何度も首振り

2014年08月28日 16時00分

【ミシガン州デトロイト27日(日本時間28日)発】右肘靱帯の部分断裂で故障者リスト入りしているヤンキース・田中将大投手(25)が、28日(同29日)に予定している実戦形式の打撃練習「シミュレーション・ゲーム」に備え、変化球を交えたキャッチボールを行った。

 

 敵地コメリカ・パークでのタイガース戦の試合前、田中はロスチャイルド投手コーチを相手におよそ15分、テークバック時の右腕の動きをチェックしながら投げた。

 

 復帰を目指す一方で、向上心も忘れてない。セットポジションで投げる際には、両ヒザをやや曲げた体勢から投じる、これまでにないセットポジションを見せる場面も。田中は「別にあれで投げるわけではないですからね」と笑顔で否定したが、常に進化を続けようとする姿勢はさすがの一言だ。

 

 実はこの日の練習中に気になる動きがあった。変化球を投げた後、田中が大きく首を横に振るしぐさが何度か見受けられたのだ。変化球の軌道に納得がいかないのか、それとも故障した右肘の感覚に“変調”をきたしたのか――。すかさず田中に聞いたところ、満面の笑みでこう返してきた。「あれは、ラリーが(自分へ)変化球で返してくるので、それに対してやってただけですよ」。ロスチャイルド・コーチの変化球への“ダメ出し”だったことを明かした。こういうやりとりができるのも、順調だからこそだろう。

 

 試合前、ジラルディ監督はシミュレーション・ゲーム後の調整について「(その時期には)マイナーゲームはない。試合をつくるしかない」と、マイナー選手を集め、田中のための試合を設ける方針をあらためて明言した。また、復帰への条件として「(少なくとも)75球から90球(を投げられる)まで持っていかないといけない」とした。

 

 キャッチボールを終えた田中は、試合時の動きを体に思い出させるかのように、あらゆる動きを取り入れたダッシュを繰り返しクラブハウスへと戻った。ついに始まる実戦想定の投球に、田中は準備完了だ。