右肘靱帯の部分断裂で故障者リスト入りしているヤンキースの田中将大投手(25)は25日(日本時間26日)、チームに同行せず、ヤンキー・スタジアムで軽めの調整を行った。チームはこの日、カンザスシティーでロイヤルズと1試合(降雨中止になった6月9日=同10日=の振り替え)のみ戦い、試合後、26日(同27日)からのタイガース3連戦が行われるデトロイトへ移動した。田中はニューヨークから直接移動を認められた。

 ヤ軍のジラルディ監督はロイヤルズ戦前の会見で、田中が28日(同29日)に敵地コメリカ・パークでタイガース戦前に行う実戦形式の打撃練習での登板についての詳細を明かした。23日(同24日)に行った故障後初のフリー打撃は2回を想定して35球で、カウントを取ったのは後半だけだった。

「基本的にシミュレーションゲーム(試合形式)で3回に分け合計45球を投げる。翌日の状態を見て次の予定を決める。リハビリ登板に関してはまだ確かではない」

 チームは試合後にトロントへ移動するが、田中を帯同するかは未定だという。「状態は日に日に変わる。確かなことを知りたいので我々のところに置いておきたいが、その時になってベストな方法を考える」

 中4日での調整なら、28日の次は9月2日(同3日)にマイナー相手の実戦登板となる。ただ、ヤ軍傘下のマイナー球団はプレーオフに進出できない可能性が高い。指揮官は「まあ練習試合を組むことはできる。タンパで行うことも可能だが、どこになるかはわからない」と明言を避けた。