田中 注目の一夜明け「変な感じはない」

2014年08月22日 16時00分

「アイス・バケツ・チャレンジ」に参加し、豪快に氷水をかぶった田中(田中のツイッターから)

【ニューヨーク21日(日本時間22日)発】右肘靱帯の部分断裂で故障者リスト入りしているヤンキースの田中将大投手(25)が“注目の一夜明け”の状態を本紙に語った。前日は故障後初めてブルペンで変化球を投げた。復帰までのプランは、投球翌日のコンディション次第とされており注目を集めていた。この日はグラウンド上での練習は行わなかったものの、クラブハウスで大活躍。アストロズ戦の試合終了を待たずに球場を後にした。

 復帰への階段をまた一つ上がった。田中は前日、故障後2度目のブルペンで初めて宝刀スプリットを含め全ての球種を投げた。計35球。一夜明けたこの日、田中の右肘にチーム関係者、報道陣、ファンが注目していた。

 ヤンキー・スタジアムに姿を現した田中を直撃すると、淡々とこう語った。「想定していた中での感触ですよ。さすがに(故障前の)ゲームの翌日、という感覚とは違うから、まだ『よし、いける』というものではないですけど、変な感じはないです。1か月くらい離れていたし、変化球も久しぶりに投げたわけですからね」。右肘に違和感はなく、張りや疲労も想定内。安堵したようで、田中は終始明るい表情だった。

 ナイター明けのデーゲームとあって、グラウンド上で練習したのは黒田博樹投手(39)など一部投手のみ。田中はキャッチボールも行わず、外で汗を流すことはなかった。しかし、クラブハウスでは堂々の主役だった。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者への支援を表明する活動「アイス・バケツ・チャレンジ」に参加し、豪快に氷水をかぶり、その様子を動画で公開した。

 19日(同20日)、主将のデレク・ジーター内野手(40)が行った際、田中は氷水の入ったバケツを持つ“アシスト役”を務めた。しかし、実は自身もお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(40)と、チームメートのショーン・ケリー投手(30)から“ダブル”指名を受けていた。このチャリティーでは指名を受けた人が24時間以内に米国の支援団体へ100ドル(約1万円)寄付するか氷水を頭からかぶるかを選び、次の候補者3人を指名する。寄付と氷水を両方選ぶこともできる。

 田中は寄付も行うと宣言し、ミュージシャンのファンキー加藤(35)、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」全員、そして古巣・楽天の立花陽三球団社長(43)を指名。クラブハウス内で氷水を頭からザバーッ。「ウワーッ、冷たっ!」と身を縮めて絶叫した。その後、試合前のグラウンドに姿を見せ、スポンサー関係者との写真撮影に応じ、ゲーム中に球場を後にした。

 23日(同24日)には打撃投手を務めることが決定。紆余曲折はあるかもしれないが、復帰の日は確実に近づいている。