田中が宝刀スプリット解禁

2014年08月18日 16時00分

【フロリダ州セントピーターズバーグ17日(日本時間18日)発】右肘靱帯の部分断裂で故障者リスト入りしているヤンキースの田中将大投手(25)がまた“壁”を乗り越えた。前日のレイズ戦の試合前に、田中はトロピカーナ・フィールドでブルペン入りした。捕手を座らせノーワインドアップ、セットポジションを織り交ぜ、直球のみで25球。指にかかった力強い球を両サイドに投げ分けた。田中は「まあまあ良かったと思います。(リハビリは)順調に進んでいると思います。また次もブルペンに入ると思いますし、徐々に上げていけたらなと思います」と納得の表情を浮かべた。

 

 右肘への負担を減らすためにテークバックの動きを小さくするなど試しているが、感触は悪くないようだ。

 

 離脱後初となるブルペンから一夜明け、右肘の状態はどうなのか。ヤ軍は「患部に痛みが出れば即手術」とリハビリを中止し、靱帯再建手術を受けさせる方針をすでに宣言しているだけに、田中の右肘に大きな注目が集まった。

 

 報道陣が待ち構える中、エースは穏やかな表情でグラウンドに登場。ヤ軍・ロスチャイルド投手コーチとキャッチボールを行った。ベース間程度の距離で軽めの投球。右肘に全く問題がないことをアピールし、関係者たちを安堵させた。その後、外野の両翼のポール間をランニングして練習を終了。客席のヤ軍ファンからの「タナカ!」の声援を背にクラブハウスへ引き揚げた。患部の状態が良好とあれば、次はいよいよ変化球の解禁だ。今後のスケジュールについて、ロスチャイルド・コーチは「日程を今、決めることはできない。一日ごとに話し合う」と説明しているが、19日(同20日)以降にヤンキー・スタジアムでブルペン入りする予定。スライダー、ツーシーム、そして宝刀・スプリット…を織り交ぜた本格的な投球練習を行う。

 

 田中は「様子を見ながらやっていくしかない。慎重にやっていかないといけないなとは思います」と今後も焦らずにリハビリに取り組む。ひとまずは安心だ。