ヤンキースは9日(日本時間10日)、ジョバンニ・ウルシェラ内野手(29)を新型コロナウイルスのワクチンによる副反応でコロナ負傷者リスト(IL)に入れたと発表した。ウルシェラは同日のレイズ戦に「8番・三塁」でスタメン出場の予定だったが、試合開始前に変更された。IL期間の制限はない。

 ブーン監督によると、選手やスタッフの多くは7日(同8日)のオリオールズ戦前後にヤンキースタジアムでワクチンを接種したという。ワクチンの副反応には接種部位の痛みのほか、発熱、悪寒、吐き気、頭痛などがあるとされるが、ウルシェラの症状は発表されていない。

 米大リーグ機構(MLB)と選手会は、選手を含めた球団スタッフの85%以上が1回目のワクチン接種を完了すれば、ベンチでのマスク着用が緩和されるなどの手順を決めている。ワクチンを接種する関係者は増えているが、ヤンキースはあくまでも個人の選択として強要はしていないという。

 ウルシェラはブルージェイズからヤンキースに移籍した2019年に出場132試合で打率3割1分4厘、21本塁打、74打点をマークしてブレーク。60試合制の20年も右ヒジ痛に悩まされながら43試合に出場して打率2割9分8厘だった。三塁守備にも定評があり、昨年の守備率9割9分2厘は三塁手のシーズン成績として歴代1位を記録した。