DL入り後初 田中がフォーム映像チェック開始

2014年08月13日 16時00分

【メリーランド州ボルティモア発】右肘靱帯の部分断裂で故障者リスト(DL)入りしているヤンキースの田中将大投手(25)が11日(日本時間12日)、敵地オリオール・パークでのオリオールズ戦の試合前に本格的に投球フォームの改造をスタートさせた。

 

 約1か月ぶりにチーム遠征に同行した田中は、前日の試合後にメジャー移籍後初めて陸路での移動を体験。電車に揺られて同日夜にボルティモア入りした。

 

 一夜明けたこの日は久々にヤンキー・スタジアム以外の球場で練習。ウオーミングアップの後、オリオール・パークのグラウンドに出ると、ヤ軍・ジラルディ監督が見守る中、ロスチャイルド投手コーチと2日ぶりにキャッチボールを開始した。

 

 肩を徐々に慣らしながら、ベース間とほぼ同じ約27メートルの距離まで離れると、ノーワインドアップとセットポジションで50球。9日(10日)に本拠地で見せたボールと同等の強い球を投げ込んだ。

 

 これまでになかった光景が見られたのは、キャッチボールが中盤に差し掛かったころだった。左足を上げてから、テークバックに入る右腕の位置をたびたび確認していた田中は近くで見ていた専属広報の佐藤氏を呼んで何やらヒソヒソ。同氏にケータイで後方から投球フォームを撮影してもらったのだ。投球フォームを映像でチェックしたのはDL入りして以来、初めてだ。

 

 田中が“第三者の目”で自身の動きを確認したことは、本格的に投球フォームの改造に着手したことを意味する。ゲームで好投しても「しっくりきていない部分はある」と話すなど、高いレベルで理想のフォームを追い求めてきた右腕。だが、フォームを修正しようにも、ヤ軍には楽天・佐藤投手コーチのように最高時のフォームを知る人物はいない。そのため、登板後には決まって映像をチェック。自分の目で確認して反省点を見いだしてきた。

 

 そんなルーティンとも言える確認作業がついに復活。この日はリハビリの「第3段階」である約37メートルの距離でキャッチボールを行うことが予想されたが、田中は距離を延ばす見た目よりも、中身を優先した。

 

 9月上旬、ヤ軍のエースは「(患部に)ストレスがかかりすぎない効率のいいフォーム」を体得して復帰マウンドに立つ。