広島マエケンを狙うメジャーの懸念は「エンジン」

2014年08月09日 16時00分

福留(右)に勝ち越しアーチを浴びた前田

 広島のエース・前田健太(26)が8日の阪神戦で3点リードを守れず、5敗目を喫した。7回途中で降板し、4年ぶりに自己ワーストタイの7失点。序盤に左足を気にするシーンがあったが「何でもないです」と言い「やってはいけないピッチングだった。次は勝てるようにしっかり投げたい」と悔しさをにじませた。

 

 この日の京セラドームにはヤンキースのスカウトが視察に訪れ、試合前には「彼は(今の日本では)ベストなピッチャー。得意の変化球だけでなく他のボールの制球も格段にいい。制球で勝負できるすばらしい投手だ」と話していた。このオフに新ポスティングシステムによる移籍が実現するかどうかは現時点では何ともいえないが、米球界では早くも「ケンタ・マエダ」の名前が注目の的。仮に移籍するとなれば、ヤ軍だけでなく複数の球団が獲得に名乗りをあげるのは確実だ。

 

 しかし、懸念材料がないわけではない。“体格問題”だ。「前田は小柄で細身。田中(ヤンキース)やダルビッシュ(レンジャーズ)、岩隈(マリナーズ)と違って“エンジン”が小さいのではないか」(ナ・リーグ某球団の極東スカウト)。確かに田中(身長188センチ、体重93キロ)やダル(195センチ、102キロ)、岩隈(190センチ、95キロ)と比較すると、前田は182センチ、81キロとやや見劣る。「エンジンが小さいと162試合で中4日というメジャーの先発ローテに耐えられるかというスタミナ、体力面の心配もある」(同)というわけだ。

 

 かつてメジャーでリリーバーだった長谷川滋利氏(現評論家)が現役時代、180センチ、78キロだったことで米球界の中には「前田は体格が近い“シギー”(長谷川氏)のようなタイプ」と中継ぎが適正と見る向きもあるが果たして…。