レンジャーズの有原航平投手(28)は28日(日本時間29日)にアリゾナ州サプライズで行われたカブスとのオープン戦に先発登板し、5回を投げ1被弾を含む5安打3失点、6三振無四球だった。打者19人に75球投げた。チームは12―8で勝った。メジャーデビューが予想される開幕シリーズに向けて、まずまずの内容でキャンプ登板を終えた。

 初回は先頭ハップを二ゴロに打ち取ると、次打者をカウント2―2から6球目の94マイル(約151キロ)の外角低めツーシームで空振り三振。続くピダーソンも2―2から7球目の外角速球で空振り三振を奪った。

 2回は先頭のボティをフルカウントから高めのスライダーで見逃し三振。マリズニクに右前打を許したが、ダフィーを注文通り二ゴロ併殺に仕留めた。3回は三ゴロ、二直、空振り三振で三者凡退に抑えた。

 ところが4回は先頭のハップに左翼線二塁打されると、一死後のピダーソンにカウント1―1から真ん中速球を打った瞬間に本塁打とわかる右越え2点弾。5回もダフィーに中越え三塁打され、次打者ウィズダムの左飛を左翼手が太陽に入れて見失う不運な二塁打で失点した。その後は左飛、空振り三振、遊ゴロで切り抜けた。

 有原は「立ち上がりも良くて内容も良かったと思いますが、ホームランを浴びた場面でちょっと制球が甘くなってしまったので、ああいうミスをシーズンではなるべくしないようにしたいと思います」と反省。開幕に向けて「準備できたと思います。あとは体調を整えてシーズンに向かっていければいいと思います」と力強く語った。楽しみだ。