PRP療法を経験したマシソンが田中にアドバイス「フォームを見直すべき」

2014年07月30日 07時00分

2度の右ヒジ手術から復活したマシソン
2度の右ヒジ手術から復活したマシソン

 巨人の助っ人守護神スコット・マシソン(30)が、右肘靱帯部分断裂で戦線離脱したヤンキース・田中将大(25)に海を越えてアドバイスを送った。マシソンは2006年と08年の2度、トミー・ジョン手術(靱帯再建手術)を受け、2年前には田中が今回選択したPRP療法(多血小板血漿を注入する治療法)も経験した。選手生命の危機から何度も復活した160キロ右腕の“金言”とは――。

 ――田中の故障について、経験者としての意見を聞かせてほしい

 マシソン タナカはグレートな投手。ここまで契約に恥じない素晴らしい活躍を披露していたから、一ファンとして残念だよ。今の彼に僕の経験が参考になるなら、何でも話すから聞いてくれ。

 ――現地ではすぐに手術に踏み切るべきとの声も多くあるようだ

 マシソン:まずPRP療法を選んだのはいい選択だね。靱帯の断裂がどの程度かによるけれど、部分的であれば僕はPRPを勧める。自分も2年前にヒジの炎症でPRPを受けたけど、それで劇的に良くなったからね。

 ――PRP療法について詳しく教えてほしい

 マシソン:僕の場合は最初に注射してから2週間は痛みがひどかった。でも6週間でキャッチボールを再開できたんだ。そして今もこうして投げられている。手術をすれば長いリハビリが必要になる。可能なら、その選択は避けたほうがいい。でも痛みが引かず、不安も消えないようなら、無理して投げずに手術すべきだ。僕はトミー・ジョンを2度受けたけど、靱帯が完全断裂していたからそれしか方法がなかった。

 ――故障の原因についても、日米で様々な議論を呼んでいる

 マシソン:環境や練習方法の違いもあるし、ヤンキースという注目されるチームに入って重圧も感じていたんだろう。少し頑張りすぎたのかな。それとどこかメカニックにも原因があるはずだよ。

 ――ダルビッシュはメジャー式の中4日ローテーションに無理があるとの持論を展開している。マウンドやボールの影響などは考えられないか

 マシソン:ローテに関しては、中4日でも球数制限がしっかりしているから僕は問題ないと思うな。メジャーのマウンドは硬くて高いし、どこも同じ。自分としては日本のソフトなマウンドの方が、ヒジには負担がかかっている気がする。それよりも股関節や肩の可動域のチェックとか、フォームをもう一度見直すことが大事じゃないかな。

 ――最後に田中へメッセージがあれば

 マシソン:メジャーに渡って彼はすごく成長した。日本で見ていたときより、格段に打者を制圧している。今回のケガは残念だけど、今や世界中の誰もが素晴らしい投手だと認めている。だから焦らず、100%の状態で戻れる方法を選んでほしいな。

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