【ニューヨーク22日(日本時間23日)発】右肘靱帯の部分断裂で戦列を離れているヤンキースの田中将大投手(25)は登板間隔論争をどう受け止めているのか。レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)がオールスター戦の前日会見で「(中4日は)絶対に短すぎ」と発言して以来、メジャーでは先発投手の登板間隔を巡って論争が巻き起こっている。田中の見解は…。

“登板間隔論争”に火を付けたのはダルビッシュだ。14日(同15日)に行われた球宴の前日会見で田中ら肘の故障が相次いでいる主因の一つに中4日の登板間隔を挙げ「絶対に短すぎ。選手をプロテクトしたいんだったら、もう1枠先発用の枠をつけてやったほうがいい。最低でも中5日あったらもっと楽に回れる」。この発言をきっかけに現役選手、OB、関係者らが持論を展開しているのだ。

 この日のニューヨーク・タイムズ紙は、ダルビッシュの考えを支持する元広島で、現在はレンジャーズのコルビー・ルイス投手や、元ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏のコメントを紹介している。

 そんな中、当事者の田中はどんな思いなのか。「僕はそのことについてはしゃべりませんよ」

 理由は明確だ。ヤ軍のエースの座をつかんだとはいえ、メジャーではまだ新人だからだ。「僕はメジャーでは新人ですからね。故障した人間だからこそ言えることもあるかもしれないですけど、何も言いません。芸能界と同じですよ。何歳であっても1年目は新人ですから」

 連日、ヤンキー・スタジアムに姿を現し、トレーニングルームで下半身をじっくり鍛える日々を送っている田中。黙って右肘の痛みが消える日を待つ。