【ニューヨーク15日(日本時間16日)発】ニューヨーク・ポスト紙は右肘靱帯を部分断裂したヤンキースの田中将大投手(25)が14日(同15日)にPRP治療の注射を受け、復帰へ向けての第一歩を踏み出したと報じた。

 PRPとは自身の血小板を患部周辺に注射し、組織の修復や再生を促進する治療法。キャッシュマンGMによると、当面、安静にして回復の状況を見てリハビリを開始する。エクササイズ・プログラムをこなし、その後に投球プログラムに進むとのことだ。時期は未定だという。

 同紙は「ヤ軍で最も重要な右肘」と形容。「1億7500万ドル(約178億円)を投資した25歳の切れた靱帯が、トミー・ジョン手術(靱帯修復手術)を回避できるようヤ軍は指をしっかりクロス(人差し指と中指を交差させ幸運を祈るしぐさ)させる」とリハビリの重要性を強調した。

 しかし、昨年8月に田中と同じ右肘靱帯の部分断裂と診断されたメッツのハービー投手はリハビリに6週間費やしたものの、回復せずに10月に手術に踏み切っている。田中の復帰まで最短でも6週間とされる。リハビリで回復するのか、それとも手術するのか。今は経過を見守るしかない。