【ミネソタ州ミネアポリス14日(日本時間15日)発】メジャー6年目で初めてオールスター戦に選出されたレッドソックスの上原浩治投手(39)はオールスター戦(ツインズ本拠地、ターゲット・フィールド)の前日会見で、「投げる機会があればもちろん全力でやりますし、(試合のある)明日はその準備をきちんとやるつもり」と意気込みを語った。39歳での選出は、日本人選手としては最高齢だ。上原は「1回は経験したかったこと。年齢どうこうというよりも、出られるということは自分にとってうれしい」と笑顔を見せた。

 今回の最年長は今季限りでの引退を表明しているヤンキースの主将デレク・ジーター内野手(40)。上原は投手陣の最年長になる。「ボクも多分、最後になると思うので、いい経験ができるのではないかと思う」と謙遜しつつも、1試合だけジーターとチームメートになれることを楽しみにしている様子だった。

 球宴で日本人投手がセーブを挙げたのは2001年の佐々木主浩(マリナーズ)だけ。上原には2人目の期待が掛かるが、地元ツインズの守護神パーキンスが選ばれており、試合を締める場面でマウンドに上がることは難しそうだ。もっともア・リーグの指揮を執るのはレッドソックスのファレル監督だけに登板はさせるだろう。上原は「まあ、メンバーがメンバーなので真剣にやらないと、1アウトも取れないと思う。そんな生半可な気持ちではできない」と気合を入れた。普段通りの準備をして、晴れ舞台のマウンドに備える。