エンゼルスの大谷翔平投手(26)は16日(日本時間17日)にアリゾナ州テンピで行われたインディアンスとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場し、3回に中堅へ2試合連続となる2ランを叩き込んだ。2回には投手強襲安打を放ち、3打数2安打2打点。オープン戦の連続安打を7に伸ばした。マルチ安打も3試合連続とした。

 規格外のアーチが飛び出しの7―2の3回二死三塁だった。マウンドは相手先発、昨季のア・リーグのサイ・ヤング賞右腕のビーバー。この日、3度目の対戦だ。初球、真ん中に甘く入ったボールを豪快にすくい上げると中堅後方へ一直線。中堅手が見上げるだけ。そのままバックスクリーンを越える推定飛距離464フィート(約141・4メートル)の超特大弾。3日(同4日)のレンジャーズ戦で放ったオープン戦1号の468フィート(約142・6メートル)の自己最長弾にはわずかに及ばなかったものの、スタンドのファンは大興奮だ。

 ビーバーとはこれまで10度対戦。2018年は3打数2安打1打点だったが、19年は7打数無安打4三振と封じられた。オープン戦とはいえ、強烈にお返しした。

 1点を追う初回無死一塁の第1打席はカウント2―1から打たされた一ゴロ。一走が二塁で封殺され、走者として残ると二死後に中堅手の失策の間に同点のホームを踏んだ。

 2―1の2回二死一塁はカウント3―1から外角寄りの高めのボールを強打すると鋭い打球はビーバーの左足スパイクの裏を直撃。打球が三塁前に転がる間に一塁を駆け抜け、7試合連続試合安打とした。

 打者では早くも全開の大谷。投打の二刀流復活に順調すぎるほど順調だ。