レッドソックス・澤村拓一投手(32)は15日(日本時間16日)にフロリダ州ポートシャーロットで行われたレイズとのオープン戦で2―1の5回に2番手で登板し、1回を投げ切ることができずに2/3回を1安打1失点、2三振に押し出しを含む3四球と連続暴走。結果を出せずに、チームは2―3で敗れた。

 初登板だった12日(同13日)のレイズ戦と同じ5回から2番手としてマウンドに上がった澤村は、先頭キーアマイヤーに96マイル(約154キロ)の低めのストレートを中堅左へ痛烈にはじき返される二塁打を浴びると、続くズニーノをフルカウントから四球。9番アダメズの2球目が暴投となり、二、三塁とすると結局歩かせて無死満塁とピンチを拡大した。

 1番アロザレーナにはブッシュ投手コーチのアドバイスでスライダーを投げ始め、カウント2―2から95マイル(約153キロ)のストレートで空振り三振。2番ローはフルカウントから思い切り腕を振って投げたスプリットで空振り三振に仕留めて二死まで持ち直した。

 しかし、3番ディアスにはフルカウントから際どいコースへ投げたスプリットを見逃され、前回登板と同様、二死満塁からの押し出し四球で無念の降板となった。

 オンライン会見した澤村は「前回よりは荒れていなかったなというのはあります」とするも険しい表情で「今までの(日本で投げていた)感じで投げているとタイミングが合わないので、その課題をどう克服していくか」と振り返った。

 球審の判定が厳しいようにも見えたが、澤村は「審判に苦しむことはなかった」とひと言。「自分のボール、感覚、そういうのが、自分が思っているよりもズレる。こっちで合わなかったものは捨てていかないといけない」と続けた。

 そんな右腕にとって光明はスライダー。「今日もそうだし、前回もそうですけど、真っすぐとスプリットがあまりにも悪すぎるので、今日はスライダーでもったなと。スライダーがなかったらホントにどうなっていたか分からない展開だった」

 問題点が再び浮き彫りになった2度目の登板。4月1日(同2日)の開幕戦までどう対応していくのか。時間が足りなくなりそうだ。