【ミネソタ州ミネアポリス6日(日本時間7日)発】ヤンキースの黒田博樹投手(39)はツインズ戦に先発し5回2/3を7安打4失点、3三振2四球で今季6勝目(6敗)を挙げた。


 2点のリードをもらって初回のマウンドに上がった黒田。三者凡退の快調なスタートを切った。2回は三塁手の失策で走者を出し、3回は先頭打者に二塁打を許したものの後続を退け、いずれも無失点。シンカー、スライダーのキレと制球はまずまずだった。味方打線も2回に4点、4回に3点とそれぞれ追加して、後押しした。


 ところが4回に乱れた。先頭を四球で歩かせ、自らの暴投と悪送球で1点を失った後、二死無走者から連続二塁打と2点本塁打でさらに3失点を喫した。5回は三者凡退と立ち直り、6回二死後に安打を許したところでマウンドを降りた。


 投ゴロを一塁へ悪送球したことについては「バットの先っぽに当たってボールの皮がめくれてるのが見えたので、ちゃんと投げられないのはわかっていたが何の気なしに投げてしまったという感じ」と説明。その後の連打については、「点差があったんで投げ急いだ部分と、向こうが急にアグレッシブになったのと合ってしまった」と反省した。


 前回は味方の援護なく8回2失点で負け投手となり、この日は大量点をプレゼントされながら6回持たずに降板。


「あんまりボール自体は走ってなかったし、多少状態はよくなかったと思う。まあ、こういう試合もたまにはないと一年間なかなかしんどい。勝ててよかったと思う」と苦笑した。


 ヤ軍の先発投手陣は、右ひざ故障から復帰間近だったエース左腕のサバシアが一転して今季絶望の可能性が浮上。この日は左腕のヌノがトレードで放出された。ベテランの黒田にかかる期待は大きい。「勝つためにチームが動き出したわけだから、勝たないといけないと思う。また次もがんばるだけ」と11日(同12日)のオリオールズ戦に予定される前半戦最終登板へ向け気を引き締めた。