ツインズの前田健太投手(32)は4日(日本時間5日)にフロリダ州フォートマイヤーズで行われたレイズとのオープン戦に先発で初登板し、2回を無安打無失点3三振1死球と上々の出来だった。打者9人に33球投げた。試合は7回制でチームは2―5で敗れた。

 味方の拙守でピンチを招いたが、昨季のア・リーグのサイ・ヤング賞投票2位の右腕は落ち着いていた。先頭の崔志万を2球で遊ゴロに打ち取ったが、2番アロザレーナは二塁手の失策で出塁。続くメヒアの初球スライダーを左足にぶつけて一死一、二塁のピンチを招く。ここで4番ディアスをカウント1―2から92マイル(約148キロ)の外角速球で空振り三振。しかし、アダメズの平凡なゴロを遊撃手リドルがはじいて二死満塁となるも、マーゴーを三ゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。

 2回はマイナーの打者に格の違いを見せ付けた。先頭打者はカウント2―2から84マイル(約135キロ)のチェンジアップで空振り三振。続くローは追い込んでからチェンジアップを2球続けて叩きつけてフルカウントとしたものの、7球目の外角高め82マイル(約132キロ)のスライダーを振らせて空振り三振。最後の打者は左飛に打ち取り三者凡退で締めくくった。

 速球は2回にローの4球目に投じたMAX93・1マイル(約150キロ)。スライダー、チェンジアップ、カーブは切れがあった。

 バルデリ監督からの信頼は厚く、米メディアは前田を開幕投手の最有力候補と報じている。メジャー6年目で初の大役へ好スタートを切った。