ドジャースは11日(日本時間12日)にドジャー・スタジアムでオンライン会見を開き、FA市場の目玉だったトレバー・バウアー投手(30)と今季の4000万ドル(約42億円)を含む3年総額1億200万ドル(約107億円)で合意したと発表した。

 アンドリュー・フリードマン編成本部長とデーブ・ロバーツ監督とともに登場したバウアーは背番号27のユニホームに袖を通すと笑顔でファンだったことを明かした。

「自分は子供のころ、そこの外野席に座って、(名アナウンサー)ビン・スカリーの声をヘッドホンで聴きながら父と打撃練習を見ていた長年のドジャースファンでもあります。決まるまでに時間はかかりましたが、これ以上にない結果になってうれしい。早くシーズンを開始したいです」

 昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたバウアーはFA市場の最大の目玉で争奪戦になっており、超大型契約を望めただろうが、予想に反して3年の短期だった。

 バウアーの答えは明確だった。「長期契約して成績が伴わないのに年俸をもらい続ける選手になりたくなかったから、フレックスに対応してもらえるところが良かった。将来、子供の代まで安泰な給料は既に約束されている」

 ドジャースを選んだ理由については「勝てるチームにいたい、互いの価値を尊重できるパートナーシップが組めるチームということ。ドジャースでプレーした選手たちとたくさん話をしたが、誰一人ネガティブなコメントがないんだ。多くが、『ドジャースでプレーできるならやるべき。ファーストクラスであり、どこよりも素晴らしい』と言ったよ」と説明した。

 ドジャースのワールドシリーズ連覇に貢献することを誓った。