【ニューヨーク州クーパーズタウン発】メジャーOBによる野球殿堂の記念試合が24日(日本時間25日)に行われ、ヤンキース代表として出場した松井秀喜氏(39)は4回に先制右越えソロ本塁打を放った。鮮やかな一発に試合後、現役復帰も可能なのではとの声が飛んだが「3本とも本塁打だったら考えたかも」とジョークでかわした。


 ピンストライプの背番号「55」のユニホームに身を包んだ松井氏はア・リーグの5番・左翼で出場。0―0の4回にブレーブス代表の左腕エイブリー氏の変化球を右翼ポール際へ放り込んだ。レイズ時代の2012年7月22日以来の“実戦”とは思えない豪快なスイングにファンから大歓声が上がった。第1打席は三ゴロ、第3打席は遊ゴロ併殺で3打数1安打だった。


 松井氏は「目をつぶって振ったら当たった」と笑顔。本塁打を狙っていたのかと聞かれると「狙うことはないが、せっかくなんでちょっと強めに振った」と振り返った。


 試合は7回までの予定だったが、激しい雷雨で6回表終了後にコールドゲームとなり4―4の引き分けに終わった。「いや~本当に楽しくプレーできたし、素晴らしい経験になったと思う」と松井氏。参加した30人の中でも存在感は抜群だった。


 気になる今後は…。昨年同様にヤ軍傘下の1Aチームで練習を手伝う可能性もあるが、まだ決めてないという。巨人の次期監督として名前が挙がっている。可能性については、「何で?(聞かれる)理由がわからないよ」と当惑しながらも、笑顔が絶えなかった。