巨人からポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している菅野智之投手(31)の争奪戦から撤退したとされるメッツだが、ヤンキースからFAとなった田中将大投手(32)にはまだ興味を持っているようだ。メッツ公式サイトは5日(日本時間6日)に「どのFAがメッツのローテーションを埋められるか?」とのコラムを掲載し、田中を候補の一人に挙げた。

 大富豪のスティーブ・コーエン氏が新オーナーとなったメッツの狙いはアストロズからFAとなった2017年のワールドシリーズでMVPに輝いたジョージ・スプリンガー外野手(31)とローテーションを確実に任せられる先発投手と目されている。

 その先発投手で獲得するべき候補の1番手に同サイトが名前を挙げたのは、20年ナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したレッズからFAのトレバー・バウアー投手(29)だった。2番目が19年に勝を挙げたツインズからFAのジェーク・オドリッジ投手(30)で、田中は3番目だった。

 同サイトは「田中は日本語のツイッターでブロンクスか日本以外の選択肢もあると投稿した。ヤンキースは予算制限のある中、最優先はラメーヒューとの再契約と明言しているため、メッツがオールスター戦に2度選ばれた右腕の代替地となる可能性はある」と主張。「メッツはローテーションの中核を担う卓越性と引き換えに、お金と地理的な親しみの両方を提供できる」と売り込んだ。

 田中の去就については、このところニューヨーク・ポスト紙などもメッツに獲得をあらためて提言している。メジャーの春季キャンプの開始まであと約1か月。そろそろ朗報は届くか。