田中が本紙に明かした省エネ投法の極意

2014年04月19日 07時00分

ダウンタウンの浜田(左)と握手する田中

【フロリダ州セントピーターズバーグ17日(日本時間18日)発】ヤンキースの田中将大投手(25)が前日のカブス戦で8回を2安打無失点、10三振の好投で、本拠地ヤンキー・スタジアム初勝利を挙げた。これで今季2勝目(無敗)となり、日米でのレギュラーシーズンの連勝を「30」に伸ばした。メジャーデビューから3試合連続で結果を出している田中。好投の秘密は――。

 好投から一夜明け、セントピーターズバーグに移動した田中は敵地トロピカーナ・フィールドでキャッチボールなど軽めのメニューで練習を終えた。メジャー初登板から3試合連続で先発投手の評価基準となるクオリティースタート(6回以上を投げ自責点3以下)をクリア。楽天時代と同様の存在感を発揮している。

 あらためて驚くのは田中の適応力。前日のカブス戦では指摘されていた序盤での失点を防ぎ、目標にしている8回100球に対し、107球とほぼ達成した。

 田中が理想とする投球の一つが、省エネ投法。常に全力ではなく、試合展開に応じて力の入れ具合を調節することで球数を減らして長いイニングを投げるものだ。日本ではメジャーでもそのスタイルを貫くか注目する一方で、こんな指摘もあった。「下位にいる打者でも、力を抜いたボールは簡単に本塁打にするメジャーで、ペース配分は難しい。100球という制限数まで全力で投げきるスタイルに変えることが必要なのではないか」

 しかし、田中は自身のペース配分の極意を明かしたうえで、日本と同じペース配分で投げれていると打ち明けた。「そこ(省エネ投法)に至るまでは初回とか、早い段階の回は、ある程度自分で思いっきり腕を振っておいて(まずは)自分でリズムを作ってから、そういう抜きどころっていうのか、そういうものを作っていく。試合の展開、リズムができないときから(力を)抜いて投げていくと、痛い目に遭いますから」

 スタミナを温存するのではなく、まずは全力で各打者の力量、対応を確かめてから中盤以降、どう料理するかを決める。それが田中の省エネの極意だという。それは渡米後から始めたことか、の問いには「いいえ、日本から(ずっと)そうです」。ボールや硬いマウンドへの対応は必要だが、自分の投球そのものは変えない。田中がメジャーの打者と好勝負を繰り広げている理由だ。