カブスからダルビッシュ有投手(34)とビクター・カラティニ捕手(27)を2対5の交換トレードで獲得することになったパドレスは29日(日本時間30日)、レイズからサイ・ヤング賞左腕ブレーク・スネル投手(28)を1対4のトレードで獲得したことを正式発表した。

 パドレスはこれらのトレードに加え、韓国プロ野球キウム・ヒーローズからポスティングされていた金河成内野手(キム・ハソン=25)との契約も進めている。

 入念なメディカルチェック等を経て正式発表となる見込みだが、パドレスの戦力が高いレベルで整いつつあることを受け、早くもワールドシリーズ優勝のオッズが上昇している。

 米賭けサイトの「ファンデュエル・スポーツブック」によると、29日(同30日)時点での21年ワールドシリーズ優勝オッズ1位はドジャースの4・3倍。以下、2位ヤンキースの5・5倍、3位ブレーブスの9倍、そしてパドレスがホワイトソックスと並び10倍で4位と続く。

 また、ナショナルリーグの優勝オッズはドジャース2・2倍、ブレーブス3・7倍、そしてパドレスは4・1倍。1998年以来3度目のリーグ優勝、そして初のワールドシリーズ制覇への期待値が急上昇している。

 パドレスはマニー・マチャド三塁手(28)、フェルナンド・タティス・ジュニア遊撃手(21)、エリック・ホズマー一塁手(31)、ウィル・マイヤーズ外野手(30)、そして金河成の加入によりコンバートが予想されるジェイク・クロネンワース内野手(26)ら攻撃陣が充実。投打がかみ合えば、同地区の強豪ドジャースにとって大きな脅威となる。

 ダルビッシュは音声配信アプリで「僕たちはシカゴも大好きなので、移籍になればなったで(中略)寂しい部分もある」と語った一方、「新しいチームで、しかも強いチームに望まれて行くっていうことになるはず。パドレスだったら」と移籍経験豊富なアスリートらしく、楽観的かつ前向きに話した。