楽天は13日、ロッテ戦(13日、QVC)に3―0で勝ち、2連勝で貯金を再び1とした。これで首位のソフトバンクとは1・5ゲーム差だ。


 この日の先発・辛島は力のある直球を軸にキレのいいチェンジアップを巧みに使い、マリンガン打線を8回4安打無失点、無四球と安定した投球を見せた。前日12日は24安打、17得点と記録的大勝も、星野監督は10失点したことにカンカン。試合後のミーティングでは「しっかりしろ!」と一喝されたという。その直後のマウンドで、相手に1点も許さず8回を投げ抜いた。辛島は「この調子で次もがんばって、ローテーションを1年間守り抜きたい」と笑った。

 辛島は2010年のオフから田中将大投手(米大リーグ、ヤンキース)と自主トレをともにする“弟分”。田中はネットで楽天の試合をチェックしており、携帯電話には頻繁にメールが送られてくる。辛島は“マー君メール”を励みに、これからも勝ち星を積み重ねる。


 星野監督もこの日の辛島には「「ストライクが先行している。(辛島が)今一番安定している」と目を細めた。チームはこれでライバルとの対戦が一巡した。今後の展望について聞かれると「相手の戦力はよくわからんけど、結局はダンゴ(混戦)になる」ときっぱり。闘将は今後も好位置をキープし、最後の最後で差し切るつもりだ。