MLB公式サイトは26日(日本時間27日)、「トップFAたちにとってベストな着陸地点」と題したコラムを掲載し、ヤンキースからFAになった田中将大投手(32)にとっての最適地は、エンゼルスとの見解を示した。

 エンゼルスは「複数の先発投手を切実に必要としている。また、トラウトやレンドンと交わした長期的にわたる多大な契約を考えると、バウアーにすべての資金を費やすべきだと主張するのは難しい」と同サイトは考える。バウアーは今オフFA市場のトップランク投手で、エンゼルスも獲得競争に参加しているとされる。

 その上で同サイトは「田中も安くはないだろうが、彼の契約は単年ごとを必要としないだろう。彼の実績はハロス(エンゼルスの別称)に正当性を与える」とエンゼルスに進言した。バウアーは超高額年俸なら単年契約でも構わないとの意向を持ち、田中は年俸が大幅に減額となっても複数年契約を求めていると憶測。田中獲得をプッシュした。

 田中の第一希望はヤンキースとの再契約と思われる。だが、ヤンキースの最優先事項はラメーヒュー内野手との再契約。もしヤンキースとラメーヒューが契約に合意すれば、ヤンキースが田中へ回せる資金が足りなくなり、契約提示ができなくなる可能性が高いと複数の米メディアはみている。

 田中がヤンキースとラメーヒューの交渉結果を待つのか、その前に他球団と契約してしまうのか。決断の時が近づいているといえそうだ。