いよいよメジャー初陣!田中「自らの感性」で勝負

2014年04月04日 19時00分

現在の心境を語った田中

【テキサス州ヒューストン3日(日本時間4日)発】メジャー初登板となるブルージェイズ戦を翌日に控えた、ヤンキース・田中将大投手(25)が現在の心境を語り、改めて周囲のアドバイスに頼らず「自らの感性」で勝負する意思を明らかにした。そんな田中を捕手陣もバックアップ。本来の投球ができるよう、ひそかに“魔法の言葉”を用意していることが分かった。

 

 信じるのは自身の“勝負勘”のみ――。終始穏やかな表情ながら、メジャー初登板を前にした田中からは、そんな強い意志が感じられた。

 

 田中「いよいよシーズンも始まったことで、キャンプ、オープン戦までとはもちろん違う気持ちではあるが、当日になってみないとわからないっていうのが正直なところですね」

 

“ぶっつけ本番”のようにも聞こえるが、そうではない。田中は自身のパフォーマンスを最も発揮できる環境を自ら作り上げているのだ。

 

 これまでは周囲の期待が高まるほど、結果で応えてきた田中だが「それ(期待に応えたいという思い)が強くなりすぎるのが僕は嫌なので。それが自分のパフォーマンスに影響すると思うんで、ある程度まではいいですけど、それが逆に働いてしまうこともある」と、あえてその思いは“シャットアウト”する。

 

 対戦相手の情報は必要最低限にとどめた。その気になれば、ナインから対戦相手に関するアドバイスも受けられるが「聞かないですね」とピシャリ。映像やデータについても「『バッターがどういう傾向なのか』を自分的には重視するというか。映像というよりは“文字”で見てですね。映像でバッターが打っているところばかり見たくないし、抑えているところばかりも見たくない。やっぱり文字で見て、というのを僕はよくやっている」。

 

 情報を詰め込まず、シンプルに分析されたデータのみを頭に入れ、あとは打席での反応、経験則、そして勝負勘で抑える。これまで続けてきた自身のスタンスを貫いた。

 

 そんな田中をマキャンをはじめとする捕手陣も後押しする。まずは試合前に投球プランについて綿密に話し合い、試合中にどうしても立ちはだかる「言葉の壁」を軽減する。そしてマウンド上での会話については、ひそかにこんな日本語を用意しているという。気持ちをリラックスさせるための“エンジョイ・ザ・ゲーム”を意味する「楽しんで」と、しっかりと腕を振りきることを意味する「腕を伸ばして」だ。簡単な言葉で気持ちを少しでも落ち着かせられれば、というヤ軍捕手陣の心遣いだ。

 

 この日の田中は、午前中から無人のミニッツメイド・パークで軽めの練習を行うと、午後の便でナインよりもひと足先にトロントへ向かった。

 

「テレビ中継もしていただけるということなので、日本から応援してくださっている方のためにも、いいものを見ていただけるように、いいピッチングをしたいですね」と語った田中。ついにその実力を見せつけるときがきた。