レ軍のエースは自称「6歳児」のゲーマー

2014年04月06日 16時00分

元局アナ 青池奈津子「メジャー通信」

 今年も待ちに待ったシーズンが開幕した。比較的自由な服装が許されるメジャーリーグ取材において、この日は必ずスーツを着て球場に行く。毎年のことだが、やはり身が引き締まる思いだ。

 私の住むニューヨークでは、メッツが31日に本拠地でナショナルズを相手に開幕。本来なら松坂大輔の話題をチョイスしたかったところだが、残念なことに開幕メジャー入りがかなわなかったので、また別の機会に改めることにしたい。代わって今回は、レイズで開幕投手を務めて初勝利を挙げたデービッド・プライスをクローズアップしよう。

 レ軍のエースは長身で手足が長いのが特徴。だが、そんな風貌とは対照的に自分のことを「6歳児のような性格」と言う。

「子供がやりたがるようなことが好き。時間があったらゴルフか飼い犬のアストロと遊んでリラックスするけど、一番はビデオゲーム」

 そう言い切るだけあって、ゲームは生活の一部になっている。

「よくやるのは『FIFA』に『NHL』。『コール・オブ・デューティー・シリーズ』は、いつやっても面白いな。ゲームをやる時は、地元の友達と過ごせる、いい時間なんだ。仲がいいヤツらとヘッドセットを付けて、グループチャットで話をしながらやっているよ。一緒のゲームだろうと違うゲームだろうと、いつもバカ話しながら楽しい時間を過ごしているから、いい気分転換になるよ」

 矢継ぎ早に話をするデービッドを見ていると、とにかく頭の回転が速いという印象を受ける。しかし、そんな彼でも目の前に現れると思わず硬直してしまう苦手な生き物がいるという。クモとヘビ、それにサメだ。

「14歳の時、フロリダに旅行に行って、ボートで沖に出て友達と浮き輪に乗ったら、ナゼか海の中に落ちちゃったんだ。サメが怖かったから、パニックになっちゃってさ。しかも先に落ちた友達が、俺の水着をつかんで引っ張り剥がしたんだ。パニクっていたから、その水着は手放されて海のかなたへ…。スッポンポンでサメにおびえながら海に浮くって、あれほどアホなことはなかったなあ」

 オフのプエルトリコ旅行では夜のカヤックツアーに参加したそうだが「ワニだけでなくヘビとかクモの巣だらけで、本当に嫌だったよ。なんで参加したんだろうな」とニコリともせず話した。ちょっぴりおびえているようにも見えた彼の表情は、確かに大きな少年のようである。

 とはいえデービッドは、やはり頼もしい。ユニホームを着て「まだ夢の途中。リングを手にしたい」と語った姿からは、超一流の風格がヒシヒシと伝わってきた。今季こそは世界一のチャンピオンリングを手にし、夢を実現させたいところだ。

☆デービッド・プライス=1985年8月26日生まれ。28歳。米国・テネシー州マーフリーズボロ出身。198センチ、102キロ。左投げ左打ち。2007年のドラフトで指名を受けてデビルレイズ(現レイズ)に入団。08年9月14日のヤンキース戦でメジャーデビュー。同年は5試合にリリーフ登板して防御率1・93。レッドソックスとデッドヒートを繰り広げたチームを球団創設初の地区優勝に導く。09年から先発に定着。12年は20勝(5敗)、防御率2・57で最多勝と最優秀防御率の2冠に輝き、サイ・ヤング賞に選ばれたメジャー屈指の左腕。

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