まだまだ予断を許さない?! ヤンキースのキャッシュマンGMが10日(日本時間11日)にYESネットワークのインタビュー番組にリモート出演し、FAになった田中将大投手(32)との再契約に関して歯切れの悪い回答をしたことを受けて、ニューヨークの複数メディアが敏感に反応した。

 キャッシュマンGMは同じくヤンキースからFAになったア・リーグ首位打者のDJ・ラメーヒュー内野手(32)については「再契約への交渉を続けている」と対応。しかし、その後の田中に関する質問には「申し訳ないが、MLBと選手会の規定で何も答えられない」と語るに留まった。

 これにニューヨーク・デーリー・ニューズ紙(電子版)は「もしヤンキースが諦めるなら、田中はメッツに完璧にフィットする」との見出しで去就を予想。「ヤンキースは田中との交渉をどうするかまだ判断しかねている」との考えを示した。

 NJドット・コムは「2021年のヤンキースは田中を失う可能性がある。若手でのアップグレードを模索しているようだ」と推測。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「田中との再契約やバウアーとの契約についてはほとんど言及しなかった。どうなるか今のところ待つしかない」と伝えた。

 キャッシュマンGMの出演した番組が放送される前にヤンキースの補強方針を報じた米スポーツメディアのアスレチックは、田中とラメーヒューともに契約できるとの見解を示していたが、再び雲行きは怪しくなってきた。