ニューヨークの地元メディアはこのところ、ヤンキースからFAとなった田中将大投手(32)が再契約するのは難しいという論調が目立つ。今季の首位打者に輝いた同じくFAのDJ・ラメーヒュー内野手(32)と再契約した場合、予算がなくなると見ているからだ。そんな中、米スポーツメディアのアスレチックは10日(日本時間11日)にヤンキースは両選手との再契約が予算内で可能との見解を示した。

 ヤンキースがぜいたく税を避けるために費やせる補強資金は米メディアによると3780万ドル(約39億4000万円)。ラメーヒューはシーズン終了後に1年1890万ドル(約19億7000万円)のクオリファイング・オファーを受けたが拒否してFAになった。適正年俸は2500万ドル(約26億1000万円)前後と見られており、補強資金は枯渇する。

 しかし、アスレチックは「ラメーヒューがヤンキースから長期契約を提示されれば、クオリファイング・オファーを下回る平均年俸でも承諾する」と大胆な見立て。4年間で総額6800万ドル(約70億9000万円)、年平均1700万ドル(約17億7000万円)で落ち着けば、田中への資金が残る計算だ。

 田中の今季年俸は2300万ドル(約24億円)だったが、年齢から見て来年以降はダウンが予想される。アスレチックは3年間で総額4500万ドル(約46億9000万円)で、4年目はオプションで1500万ドル(約15億6000万円)の延長か500万ドル(約5億2000万円)で解除と予想した。

 田中は来季もピンストライプのユニホームでマウンドに上がるのか。地元メディアもファンも注目している。