ヤンキースからFAになった田中将大投手(32)が再契約するかどうかの決着はかなり遅れるかもしれない。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は6日(日本時間7日)に「ヤンキースは辛抱強い補強戦略をとっている」と題したコラムを掲載した。

「タナカを連れ戻すチャンスはまだあるが、ヤンキースは先発投手の補強にあまり積極的ではないようだ」と同電子版は複数の代理人の話としてリポート。エースのコール以外は右ヒジを手術したセベリーノが夏場に復帰するまでモンゴメリー、ガルシア、シュミット、キングに加え、DVでの出場停止から復帰する可能性のあるヘルマンでローテーションを回す可能性があると指摘した。

 また同紙はヤンキースは先発投手より野手の補強を優先しているのではないかとも分析。今季の首位打者の内野手ラメーヒューとの再契約は最優先事項だが、それに加えて米大リーグ公式サイトなどがカブスからFAになった昨季38本塁打の左の強打者シュワバーの獲得を進言している。ヤンキー・スタジアムは右翼が狭く、右打者中心の打線にとってシュワバーはうってつけというわけだ。

 米メディアの大半が田中とヤンキースの再契約を予想しているが、先行きは不透明。キャッシュマンGMの決断が注目される。