【フロリダ州タンパ13日(日本時間14日)発】ヤンキース・田中将大投手(25)が“NYの不安”を一蹴した。

 この日はブルペンでの投球が予定されていたが、練習開始の午前9時の段階で気温は10度前後。強風も吹き荒れ、フロリダではあまりない寒さに見舞われた。そのため当初はグラウンドでキャッチボールを行っていた田中は室内練習場に移動。首脳陣の「寒さ回避」という配慮だったが、田中本人は「風が強かったですけど(変更がなければ)別に投げてましたよ」とケロリとしたもの。

 メジャー開幕まで1か月を切った今でも本拠地ニューヨークでは気温が0度を下回る日はザラ。本拠地開幕は4月7日(同8日)だが、4月でも夜になると一気に冷え込み、5度前後になることも珍しくない。そのためヤ軍入団当初は「本拠地の寒さ」が田中の不安要素の一つに挙げられたこともあった。

 しかし、田中は「仙台でもそんな感じだったことありますよ。それに(高校時代を過ごした北海道の)苫小牧はもっと寒かったですから」と一蹴。確かに苫小牧の4月平均気温は、ニューヨークよりもやや低い。仙台も春先はもちろん、シーズン終盤の10月には試合中に10度を下回ることも少なくなかった。それでも田中は特に対策もせずに結果を出してきた。

“北国”で育った田中にとって、本拠地の寒さは関係なさそうだ。