米CBSスポーツ(電子版)は23日(日本時間24日)に「近年で最も重要なオフシーズンで、この3項目がフランチャイズとしてヤンキースが突出するために必要なのか」と題したコラムを掲載。エースのゲリット・コール投手(30)をどう援護するかを重要事項の一つとし、田中将大投手(32)との再契約やカブスのダルビッシュ有投手(34)のトレード獲得を選択肢に挙げた。

 来季に向けたヤンキースの年俸総額は、現時点で1億7220万ドルと同サイト(約180億円)は推測。年にぜいたく税が課せられる金額は2億1000万ドル(約219億5000万円)とされ、ヤンキースがぜいたく税を免れるために使える予算は3780万ドル(約39億5000万円)となる。「コロナ禍で収入が激減する中、ヤンキースも補強費をこの予算内に収めるだろう」と同電子版は見ている。

 FA市場で先発投手のトップはトレバー・バウアー投手(29)だが、契約には平均年俸で2500万~3000万ドル(約26億~約31億4000万円)が必要とされる。ヤンキースの最優先課題はDJ・ラメーヒュー内野手(32)との再契約で、資金が足りない。

 そこで同電子版は次のレベルの投手と交渉するべきと提言。田中と年俸1000万~1200万ドル(約10億4500万~約12億5000万円)で複数年契約を結び、さらにもう一人、先発ローテの4、5番手を務める投手を獲得した方がチームにとってプラスとした。

 またトレードでの補強に言及。候補の一人として注目したのがダルビッシュ。契約は残り3年総額6200万ドル(約64億8000万円)と高額だが、「インパクトのある先発投手」と同電子版は評価する。カブスは複数の主力野手が来季に年俸調停を迎えるため、選手にかかる予算を削減しておきたい事情があり、複数の米メディアは交換選手次第では放出の可能性があると伝えている。