〝2つの呪い〟を解いたカブス・エプスタインGMが退任

2020年11月18日 08時04分

2016年、ワールドチャンピオンに輝いた時のエプスタイン氏㊧とマドン前監督(ロイター=USA TODAY)

 カブスは18日(日本時間19日)に球団社長兼編成本部長のセオ・エプスタイン氏(46)が20日(同21日)付でチームを離れ、後任にジェド・ホイヤーGM(46)が就くことを発表した。エプスタイン氏は声明でファンや選手、コーチ陣、オーナー陣へ感謝の気持ちを述べるとともに「カブスを去ることはとてもタフだが、私はこれが正しい決断であると信じている」と伝えた。

 レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークからわずか1マイル(約1・6キロ)の住宅街で育ったエプスタイン氏はイエール大学在学中、手紙を送ったことがきっかけとなりオリオールズで夏季インターンとして働く機会を得た。卒業後はオリオールズの広報スタッフに就任。その後、パドレスに〝移籍〟すると、サンディエゴ大学で法律を学びながら選手育成を担当。2001年11月、パドレスのラリー・ルキーノ社長がレッドソックス社長に就任するとエプスタイン氏は子供の頃からの夢だったレッドソックスのフロント入りを果たす。

 02年に暫定GMに就任すると主力のガルシアパーラを放出し、シリングとミューラーを獲得という衝撃のトレードを実行。04年には86年ぶりのワールドシリーズ(WS)制覇を成し遂げ、1918年にベーブ・ルースをヤンキースに放出したことから始まったとされる「バンビーノの呪い」を解く立役者となった。06年オフには松坂大輔投手の獲得に尽力した。

 11年に5年総額1850万㌦(約19億2400万円)でカブスの現職に就くと、レッドソックス時代の部下でパドレスのGMを務めていたホイヤー氏をGMとして迎え入れた。

 16年に108年ぶりにWSを制覇して「ビリー・ゴートの呪い」を解き、野球界のみならず、米経済界を代表する人物となった。

 現在、メッツとフィリーズがGM又は球団社長兼編成本部長を探しており、エプスタイン氏の次の動きに注目が集まっている。

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